魚や肉は時間を経ると、その成分が変化し、おいしさがなくなると同時に、体に害を及ぼす危険な成分が生じます。
漁獲・屠殺してからどれほど時間が経過しているかが鮮度といえます。
鮮度を知ることで食品の新鮮さが分かり、同時においしいかどうか、安全かどうかを知ることができます。
鮮度を判定する方法は、下記のものが考えられます。
感覚評価法 | 外観(色、眼球のにごり、キズ、硬直の程度)、 臭い、魚体・筋肉の張り(触感) |
---|---|
化学的評価法 | ヒスタミン アンモニア、トリメチルアミン(TMA) 核酸関連化合物(K値) |
物理的評価法 | 硬直指数(RI値)、テクスチャー、トリーメータ、インピーダンス |
微生物的手法 | 一般生菌数、腐敗細菌数、病原細菌数 |
魚肉に含まれる核酸の一種のATP(アデノシン三リン酸=細胞のエネルギー源となる化合物)が、死後に魚自身がもつ酸素により分解されるので、その分解のすすみ具合を判定するのがK値です。
K値を測定することにより、魚が死んでからの時間や保存状態を知ることができ、いわゆる「鮮度」・「活きの良さ」を知ることができます。
ATPはアデノシン二リン酸(ADP)、アデニル酸(AMP)、イノシン酸(IMP)を経て、イノシン(HxR)とヒポキサンチン(Hx)まで分解されます。